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IPS細胞と薄毛治療の関係|植毛にもプラスに影響するのか?

ノーベル生理学・医学賞を受賞したことで一気に知名度が上がったIPS細胞は、再生医療を可能にする細胞としてあらゆる分野での研究が進められています。

 

中でも、2013年にヒトIPS細胞を使って毛包の部分再生が成功したことから、薄毛治療にも大きな期待がかかっています。

 

IPS細胞による薄毛治療は可能なのか

 

現段階でのIPS細胞の研究では、毛包の再生だけではなく毛包器官の再生や皮膚器官までも再生に成功しています。

 

また自分の毛包がないとしても、IPS細胞から作った毛包を含む皮膚器官を移植することで、毛包を作り出す実験も成功しました。

 

つまりAGAなどで毛包がまったくなくなってしまった髪の毛でも、IPS細胞によって治療をすれば髪が生えてくる可能性があるのです。

 

ただし、これはあくまでもマウスによる研究結果なので、人間への薄毛治療としては確立されていません。

 

いつになったら薄毛治療に生かせるのか

 

IPS細胞を作成するには、膨大な時間がかかります。普通のIPS細胞を作るだけでも約2ヶ月、目的とする細胞を作り出すためには数ヶ月もかかるのです。

 

また、目的とする細胞が培養できるかどうかは、数ヵ月後まで答えが出ません。今はあくまでもマウスによる実験での成果しか出ていませんし、それを人間で実験するまででも数年以上を要します

 

IPS細胞による薄毛治療を待つべき?

 

マウスでは毛包や皮膚器官移植に成功していますが、IPS細胞の薄毛治療が実現する目処はまだまったく白紙の状態です。

 

それを漠然と待っていても、薄毛が進行するだけで何も解決しません。

 

また、時間が経てばその分治療効果も出にくくなるので、IPS細胞による薄毛治療を待つのはおすすめできません。

 

植毛にもプラスの影響はある?

 

植毛は自分の健康な毛包を薄毛の部分に移植するので、直接IPS細胞の影響を受けることはないでしょう。

 

しかし細胞の劣化を防いだり、死滅した部分の細胞を再生できるとすれば、もちろん植毛の定着率を高めるプラス要因になります。

 

といっても現在はまだまだ研究段階なので、完成を待つよりも植毛で薄毛対策をするのがベストです。

 

IPS細胞が実用化されれば、薄毛治療も大きく変わります。ただそれまでには長い長い時間がかかるので、今できる治療法で改善していきましょう。

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